2006年9月定例会 定数改正条例案 提案理由の説明

日本共産党の前窪義由紀です。
私は、ただいま議題となりましたわが党議員団提案の「京都府議会の議員の定数並びに選挙区及び各選挙区の議員の定数に関する条例の一部を改正する条例案」について、提案理由の説明をおこないます。
議員の定数や、選挙区ごとの定数の問題は、憲法で要請されている1票の平等制という原則にのっとり、地方自治法や公職選挙法で、その原則が定められております。都道府県議会の議員の定数については、地方自治法90条2項において、都道府県の人口区分に応じて算出される数を超えない範囲で、条例で定めることとされており、本府にあっては、その上限は69人であります。
選挙区ごとの定数は、公職選挙法第15条第8項において、「各選挙区において選挙すべき地方公共団体の議会の議員の数は、人口に比例して、条例で定めなければならない。ただ、特別の事情があるときは、おおむね人口を基準とし、地域間の均衡を考慮して定めることができる。」と規定されています。
現行の選挙区ごとの議員の定数を見ると、05年国勢調査による人口速報値に基づき算出した議員一人当たりの人口較差は、最大「京田辺市及び綴喜郡」選挙区で3,10倍、3倍に近い選挙区は「西京区」で2,89倍、その他、2倍を超えている選挙区は、向日市、相楽郡であります。
また、人口が多いにもかかわらず、人口の少ない選挙区より議員定数が少ない逆転区は、19通りの組み合わせが生じています。1票の較差が2倍を超えることは、その選挙区の住民の1票は、2分の1以下の軽さとなるもので、法の精神、民主主義の根幹にかかわるものです。
そこで本議会では、本年7月以来、「議員定数問題」について、議長から「議会制度研究小委員会」に諮問があり、定数是正について調査研究を進めてきたものであります。
わが議員団は、定数是正の具体案として、05年国調速報値をもとに、較差は2倍以内を目途に是正し、可能な限り逆転区の解消を図るために、2増2減、定数62人の案を提案してきました。
それは、ただいま提案している改正案で、西京選挙区の定数を2人から3人に、京田辺市・綴喜郡選挙区の定数を1人から2人に、いずれも増員し、南丹市・船井郡選挙区の定数を2人から1人に、舞鶴市選挙区の定数を3人から2人に、それぞれ減員するものであります。
この定数是正により、最大較差は、1,75となり、全選挙区が2倍以下になるものです。また、その結果として、逆転区は19通りから4通りになるもので、格差是正のための効果も大きく、きわめて現実的な提案であります。
そもそも、議員定数の問題は、単に行政の簡素化と同じ観点で論ずべきでありません。定数は、議会の審議能力を高めること、住民の意思を的確に反映することに基本を置くべきであります。地方議会の役割がますます増大している現在、定数の恣意的な削減や単純な一律削減ではなく、法に基づき適正に定数是正を図ることは、府民に対する責任でもあります。
民主主義と住民自治の理念に基づく、我が会派提案の改正案に、ご賛同をお願いし、提案理由の説明といたします。